Alright!
みなさんは外国人とメールをしていて、結びの表現に困ったことはありませんか?
Kind regardsとMany thanks、どちらがビジネスでよく使う表現か分かりますか?
以下の表を見てみましょう。
表現の丁寧さの度合いはどれくらいですか?
フォーマルな表現 | (Yours) faithfully | |
(Yours) sincerely | ||
Best regards | ||
Kind regards | Warm regards | |
Kindest regards | Warmest regards | |
Regards | ||
カジュアルな表現 | All the best | |
Best wishes | ||
Best | ||
Many thanks | Thank you (Thanks) | |
Cheers | ||
特別な表現 | Thank you for your continued support/help. | I appreciate your support/help. |
Thank you for your cooperation. | ||
Thanks in advance. | I look forward to hearing from you. |
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表現のご紹介
(Yours) sincerely/(Yours) faithfully (敬具)
あまり親しくない、手紙によく使われていた表現でしたが、ビジネスメールや相手と初めてコンタクトする時にもたまに見かけます。 履歴書を送付するときや会社からお客さん宛ての初回メールなど幅広く使われていますが、かなり硬い印象になるのでメールの目的にもよります。
Dear Sir/Madam(名前がわからない)場合は必ずfaithfullyもしくはyours faithfullyを使うのが正しいです。
もし名前が分かれば(前コンタクトを取った人)sincerelyもしくはyours sincerelyを使います。
このルールはネイティブスピーカーの中でも使われたことがありますが、最近の一般常識ではなく少し複雑なところが現在では使われなくなった理由の一つかもしれません。大手企業が書くメールでは未だに見かけますが、最近のスタートアップや子企業は新規事業のため関係づくりを優先していることでもっと砕けた、フレンドリーな表現を使う傾向にあります。
Regards (敬意)
もちろん何もつけずに「regards」をそのまま書いてもいいですが、常に素っ気ない短文メールを送る人でないと、どこか冷たい印象を与えてしまいがちです。雰囲気を気にせず同じ人と何回もやり取りをしている時だけにとどめておいた方がいい表現です。
(with) kind regards 思いやりの敬意(を込めて)
お客さん宛ての初回メールから同僚宛ての社内メールまで幅広く使える感じの良い表現です。「with」をつけるともうちょっと硬い感じになりますが、有ってもなくても十分礼儀正しく、個人的に最も使う挨拶です。
更に優しい印象を与えたい場合は「kindest regards」ということもできます。
(with) warm regards 暖かい敬意(をこめて)
初回メールに書いたら何か違和感がありますが、陽気なクリスマスなどの「お祭りの季節」に一番ふさわしい、フレンドリーな表現です。
さらに暖かく気持ち伝わりたいなら「warmest regards」ということもできます。
(with) best regards 最上の敬意(をこめて)
「kind regards」とほぼ一緒です。
「best」に-estを付けるのは文法的にアウトなので上記の二つと違って残念ながらそれ以上の強調はできません。
All the best/Best wishes/Best (あなたの成功を願っている)
三つともニュアンスは一緒で「あなたの成功を願っているよ」や「ごきげんようさようなら」みたいな意味を表します。誰かを何かを応援している時や遠くの親戚、コンタクトが少ない親しい人に相応しい表現です。どれを選んでも意味が全然変わらないので自由に切り替えてみてください。
私が通っていた大学の60代の教授との卒論関係のメールのやりとりでよく使われていたので、私にとってこの表現を使う人には大体そのイメージが湧くようになりました。若者はほぼ使わないので少し大人っぽい手紙やお別れの挨拶の時に使う表現です。
Many thanks/ Thank you (Thanks)/ Cheers
砕けたメールを普通の感謝言葉で結んでも全くおかしくないです。もっとカジュアルな表現とは言え、ビジネス面でもメール回数が多い相手や親しい人などに送ることもあって「お互い気楽にメールできるようになったな」という親近感があります。相手によりますが、ビジネスのやり取りでいきなり使ってしまうと相手を軽く扱っているように聞こえるかもしれません。本当はそこまで仲が良くなくても世間体を繕うため(とにかく親しい感じのメールを送りたい)、どれも後にカンマをつけてmateや相手の名前を後に書くのもありです。
Thank you (Thanks) in advance 「前もって感謝しています」
「前もって感謝しています」と直訳出来ますが、すぐ返事を求めていると言うニュアンスが入っていますので神経質な相手だと急かされたり押し付けられたりしている気持ちにさせてしまう可能性があります(それが目的な場合もあります)。 ということで、もっとソフトな似た意味の表現が必要です。どちらも「早く返事をくれ!」と言う意味が入っていますが、礼儀正しく優しい言い方なので、「この人に押し付けられているな」と相手がわかってしまってもこの言い回しだと問題ありません。
I look forward to hearing from you. (ご連絡を待ちしております)
Thank you for your continued support/help. (引き続きよろしくお願いします)
I appreciate your support/help. (お力添えに感謝します)
I appreciate your cooperation. (ご協力に感謝します)
*もう少し丁寧にしたい場合は「kind regards」というような表現を後につければプロフェッショナルな感じが出せます。
メールの列
下記のメールを見てみましょう。
セミナーの招待への丁寧な返事

Dear Mr David Smith,
Thank you for your invitation to the seminar next month. I will get back to you later this week with regard to my attendance.
Sincerely,
Harriet Cameron
デイビッド・スミス様
来月のセミナーへのご招待ありがとうございます。
宜しくお願い致します(敬具)
ハリエット・キャメロン
出席者を会社のワークショップへ招待

Dear Sir/Madame,
I am writing regarding an upcoming workshop on February 19th. If you are interested in attending, please contact me at your earliest convenience.
Yours faithfully,
Aya Walker
関係者各位
2月19日に開催予定のワークショップについてお知らせいたしま
宜しくお願い致します(敬具)
アヤ・ウォーカー
「Dear Sir/Madame」の場合は下の名前の頭文字のみで書く人もいますが、最近はフルネームで書くのが大半。
親しい同僚にクリスマスの挨拶を送る

Hey Paul,
I hope you have an excellent Christmas and new year with the whole family. Let's talk again after the holidays.
Warm regards,
Kevin
やあポール、
君が素敵なクリスマスと新年を家族と過ごすことを願っているよ。
来年もまたよろしくね(敬意を込めて)
ケビン
転職する同僚にお別れのメッセージを送る

Oli,
It's been an absolute pleasure working with you over the last 5 years. You will no doubt be a valuable addition to your new company. Let's keep in touch.
All the best,
Luke
オリー、
この5年間君と一緒に働けてとても光栄だったよ。
成功を願って
ルーク
IT部門に助けを催促する

Hi Phil,
We need a critical bug to be dealt with by next week in order to meet the deadline. If you could ensure adequate staff are available to support this, that would be a great help.
Thanks in advance,
Gary
フィル、
締め切りがあるから来週までに重大なバグを直してもらう必要があ
前もってお礼を言うよ
ギャリー
最後に
正しい表現や習慣というより、自分の好みや伝えたい気持ちで決めるものなので、ご安心ください。
メールの署名に上記の一つを選んでずっと同じものを使う人は少なくないので、メールで一々どっちを選べばいいかなぁなんて迷わなくていいです!困ったときは相手の真似をするのが一番楽です!
マシュー